望月太左衛門(4代)(読み)もちづき・たざえもん

朝日日本歴史人物事典 「望月太左衛門(4代)」の解説

望月太左衛門(4代)

没年:文久1.4.18(1861.5.27)
生年天明4(1784)
江戸中・後期の歌舞伎囃子方。前名,柏崎林之助。文化11(1814)年,4代目太左衛門を襲名。以後没するまで長く歌舞伎囃子界に君臨し,優秀な弟子を多く育成して,望月派の基礎を確立した。安政2(1855)年,娘婿の初代福原百之助に5代目太左衛門を譲り,俳名の2代目朴清を名乗る。世に「朴清太左衛門」とうたわれ,没後死絵(追善記念版画)が発行されるほどの人気であった。囃子界で,唄,三味線,鳴物を通じ,死絵が出たのはこの人だけである。

(小林責)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「望月太左衛門(4代)」の解説

望月太左衛門(4代) もちづき-たざえもん

1784-1861 江戸時代後期の歌舞伎囃子(はやし)方。
天明4年生まれ。文化11年(1814)4代太左衛門を襲名。望月流地位を確立し,没時に長唄界では例のない死絵(しにえ)が発行された。文久元年4月18日死去。78歳。前名は柏崎林之助。俳名は朴清(2代)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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