日本大百科全書(ニッポニカ) 「朝日(村)」の意味・わかりやすい解説
朝日(村)
あさひ
長野県中西部、東筑摩郡(ひがしちくまぐん)にある村。松本盆地の南西部に位置し、西部は北アルプスの山腹で、この東方に展開する鎖(くさり)川の扇状地に耕地が広がる。標高が800メートルもあるので、レタスなどの高冷地野菜のほかブドウやブロッコリー、トマトなどの野菜栽培が盛んである。近年、松本、塩尻(しおじり)両市への通勤者の住宅が進出している。近世、洗馬郷(せばごう)といわれた。木曽義仲(きそよしなか)が京へ攻め上る際に通ったときの遺跡、義仲清水(しみず)や、厩(うまや)の跡といわれる所がある。面積70.62平方キロメートル、人口4279(2020)。
[小林寛義]
『『朝日村史』(1968・朝日村)』
[補完資料] |