朝日(町)(富山県)(読み)あさひ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「朝日(町)(富山県)」の意味・わかりやすい解説

朝日(町)(富山県)
あさひ

富山県北東端、下新川郡(しもにいかわぐん)にある町。1954年(昭和29)泊(とまり)町と大家庄(おおえのしょう)、南保(なんぼ)、山崎、五箇庄(ごかしょう)、宮崎、境の6村が合併して朝日町改称。同年野中村を編入。東部は白馬(しろうま)岳以北の山岳地帯で、北は日本海に面する。国道8号が通じ、北陸自動車道朝日インターチェンジがある。中心集落の泊は藩政時代親不知(おやしらず)の天険を控えた北陸道の宿場町で、新潟県境に関所跡がある。小川下流域の平野は早場米の単作地帯。宮崎は灰付きワカメの産地。あいの風とやま鉄道(旧、JR北陸本線)が通ずる泊駅近くに日東紡績の泊事業センターがある。中部山岳国立公園の外縁地帯から海岸にかけては朝日県立自然公園に指定され、城山(248メートル。宮崎城跡)から親不知(おやしらず)、黒部扇状地の海岸線の展望がよい。不動堂遺跡は国の史跡、宮崎鹿島樹叢(じゅそう)は国の天然記念物。小川上流の小川温泉元湯(もとゆ)は湯量豊富で、越道(こいど)峠を経て朝日岳(2418メートル)の登山基地。面積226.30平方キロメートル(一部境界未定)、人口1万1081(2020)。

[深井三郎]

『『朝日町誌』全3巻(1984・朝日町)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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