朝鮮半島(読み)ちょうせんはんとう

精選版 日本国語大辞典 「朝鮮半島」の意味・読み・例文・類語

ちょうせん‐はんとう テウセンハンタウ【朝鮮半島】

アジア大陸の東部にある半島黄海日本海とを分ける。朝鮮海峡を隔てて日本と対する。

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デジタル大辞泉 「朝鮮半島」の意味・読み・例文・類語

ちょうせん‐はんとう〔テウセンハンタウ〕【朝鮮半島】

アジア大陸東端から南方に突出し、日本海黄海とを分ける半島。朝鮮民主主義人民共和国大韓民国がある。韓半島チョソンバンド。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「朝鮮半島」の意味・わかりやすい解説

朝鮮半島
ちょうせんはんとう

アジア大陸の東部から南南東に突出した半島。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)ではチョソン(朝鮮)半島,大韓民国(韓国)ではハン(韓)半島という。西は黄海,東は日本海に挟まれ,南東は朝鮮海峡によって日本の対馬と向き合う。北はアムロク(鴨緑)江トゥマン(豆満)江によって大陸部の中国,ロシアと分かれる。長さ 884km。最大幅 360km。面積 22万2440km2チェジュ(済州)島ウルルン(鬱陵)島などとともに,古くから朝鮮民族が居住した。地形は 75%が山地である。北東部は中国との国境にそびえるペクトゥ(白頭)山(2744m),ハムギョン(咸鏡)山脈クアンモ(冠帽)峰(2540m)などを含む。北部はランリム(狼林)山脈,中部以南は東岸寄りにテベク(太白)山脈が走って半島の脊梁をなし,南西に向かって多数の支脈が出ている。ミョヒャン(妙香)山脈,ミョラク(滅悪)山脈,チャリョン(車嶺)山脈などがあり,南端のソベク(小白)山脈は南西岸から南岸にかけて多くの島となって,タド(多島)海と呼ばれる景勝地を形成している。脊梁山脈の西には準平原が広く発達し,河川ハン(漢)江テドン(大同)江クム(錦)江チョンチョン(清川)江など,流れのゆるやかな大河がある。東側は狭長な海岸平野で,河川は短小な急流である。また西部にはホナム(湖南)平野,チョンナム(全南)平野,チェリョン(載寧)平野,南岸のナクトン(洛東)江下流にキムヘ(金海)平野などがあり,穀倉となっている。気候は北部が冷帯亜寒帯),中部以南が温帯に属し,季節風が卓越する。年平均気温は南東端のプサン(釜山)直轄市で 13.6℃,北部のカンゲ(江界)市で 3.7℃。大陸の影響が強く,北部では月平均気温の年較差が 40℃に達する。年降水量は 500~1500mmで,北東部を除くとほぼ 1000mmをこえる。6~8月に集中するため稲作に適する。北半は北朝鮮,南半は韓国に二分されている(→38度線)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「朝鮮半島」の意味・わかりやすい解説

朝鮮半島
ちょうせんはんとう / チョソンバント

アジア大陸の東岸から南方へ突出した半島。半島の南北距離840キロメートル、東西の最長距離354キロメートル。俗に三千里半島ともいわれている。西海岸および南海岸に3300余の島嶼(とうしょ)を含んでいる。総面積22万0741平方キロメートルで、そのうち島嶼の面積は約6000平方キロメートル。朝鮮の地形は北高南低であり、全国土の75%が山地である。山地はおおむね老年ないし晩・壮年期の地形をなしている。楸哥嶺(しゅうかれい)地溝帯以北は高山性で険しく、以南地方は低山性で丘陵平地が多い。東西間の地形も非対称的で、東部は高く東海岸に沿って断層崖(がい)をなす部分が多く、西部は山地の傾斜も緩慢で丘陵や平地が優勢である。東西間の分水界をなすのが狼林(ろうりん)山脈であり、半島の脊梁(せきりょう)をなすのが太白山脈である。西部に展開する遼東(りょうとう)方向の江南妙香・狄踰嶺(てきゆれい)山脈は西海斜面に向かって漸次低下し、南部では車嶺(しゃれい)、蘆嶺(ろれい)、小白山脈が遼東方向および中国方向に走り、多くの丘陵地を形成している。河川は地形の特徴から日本海に流れる大河は豆満江(とまんこう)のみで、鴨緑(おうりょく)江をはじめ多くの河川が黄海に注いでいる。地質は地体構造上、東部アジアの大構造の一部分として、大部分は中国陸塊の東側縁辺部に属している。基盤岩類は花崗片麻(かこうへんま)岩と結晶片岩で、全国土の43%を占めている。中生代の貫入岩石24%、新期噴出岩8%、堆積(たいせき)岩22%の割合である。朝鮮の気候は大陸性気候であるが、南部の海岸地方は海洋性気候の影響を受けている。年平均気温は南部沿岸14℃、ソウル11℃、咸鏡(かんきょう)北道の甲山4℃で、もっとも寒い1月は0℃以上の地域は南部沿岸に限られる。年降水量は南部沿岸1500ミリメートル、内陸高原500ミリメートル以下である。

[魚 塘]

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