木崎湖(読み)きざきこ

精選版 日本国語大辞典 「木崎湖」の意味・読み・例文・類語

きざき‐こ【木崎湖】

長野県大町市にある断層湖ワカサギを多く産し、避暑地として知られる。仁科(にしな)三湖の一つ。

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デジタル大辞泉 「木崎湖」の意味・読み・例文・類語

きざき‐こ【木崎湖】

長野県北西部、大町市にある湖。仁科にしな三湖の一。面積1.4平方キロメートル。最大深度29メートル。湖面標高764メートル。

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日本歴史地名大系 「木崎湖」の解説

木崎湖
きざきこ

[現在地名]大町市大字平

現大町市北部にあり、仁科にしな三湖のうち最南の湖である。湖面の南北の長軸は二千六〇〇メートルと長く、面積一・四平方キロ、最大深度二九・五メートルである。容積は二千五〇〇万立方メートルで、最北の青木湖の半分であるが、この湖の水は湖南から流出して農具のうぐ川となり、高瀬たかせ川左岸の水田を潤す重要な灌漑用水となっている。

この湖は、湖北うみくち村があったことから海ノ口池とも、また湖南にもり村があったことからもりうみともよばれていた。

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改訂新版 世界大百科事典 「木崎湖」の意味・わかりやすい解説

木崎湖 (きざきこ)

長野県北西部にある湖。大町市に属する。湖面標高764m,面積1.41km2,南北に2.6kmと細長い。北の青木湖中綱湖とあわせて仁科(にしな)三湖と総称する。糸魚川-静岡構造線に沿う断層湖で,最深部は29m。湖底からの湧水が豊富なため,沖積物があまりたまっていない。湖岸には湖岸段丘が発達している。西岸に中世仁科氏の城であった森城跡があり,東岸には1917年以来毎年夏に開催される信濃木崎夏季大学の会場となる信濃公堂がある。夏の避暑,キャンプや冬のスケート,ワカサギ釣りなど,観光地として知られている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「木崎湖」の意味・わかりやすい解説

木崎湖
きざきこ

長野県北西部、北アルプス後立山(うしろたてやま)連峰東麓(とうろく)にある山中湖。大町市に属する。標高764メートル、面積1.65平方キロメートル、最大深度29.5メートル。後立山連峰が断層で落ちくぼんだ所に湛水(たんすい)した湖で、湖畔には中世の豪族仁科(にしな)氏の城跡があり、北方にある中綱(なかつな)、青木の2湖とともに仁科三湖とよぶ。ウインドサーフィン、カヌーなどのウォータースポーツがさかんで、湖の周辺は、総合温泉施設、旅館、飲食店などのほかキャンプ場、遊泳場もあり、湖岸は周遊車道があって盛夏は地元の人でにぎわう。信濃木崎夏期大学(しなのきざきかきだいがく)が東岸の高台にあり、JR大糸線(信濃大町駅からバス15分)と国道148号が通る。8月15日灯籠(とうろう)流しと花火大会がある。

[小林寛義]


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百科事典マイペディア 「木崎湖」の意味・わかりやすい解説

木崎湖【きざきこ】

長野県北部にある仁科(にしな)三湖の一つ。標高764m,面積1.69km2,最深29.5m。冬季結氷してスケート場となり,湖畔に旅館や民宿が多い。中栄養湖でワカサギが漁獲され,発電用水にもなる。古くから湖沼学の研究対象とされてきた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「木崎湖」の意味・わかりやすい解説

木崎湖
きざきこ

長野県北西部,後立山の東麓にある湖。仁科三湖の1つ。面積 1.4km2。湖面標高 764m。最大水深 30m。湖畔には周遊道路,バンガロー,キャンプ場などがあり,夏季はにぎわう。付近にスキー場も多い。南岸には中世の豪族仁科氏の城址,木崎湖温泉がある。

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事典・日本の観光資源 「木崎湖」の解説

木崎湖

(長野県大町市)
仁科三湖」指定の観光名所。

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