木苺・黄苺(読み)きいちご

精選版 日本国語大辞典 「木苺・黄苺」の意味・読み・例文・類語

き‐いちご【木苺・黄苺】

〘名〙
① (木苺) バラ科キイチゴ属の数種の落葉低木の総称モミジイチゴカジイチゴベニバナイチゴクサイチゴ、バライチゴ、ナワシロイチゴゴヨウイチゴなど。山野に自生するほか、栽培もされ、果実を生食し、また、ジャムやイチゴ酒にする。茎は叢生(そうせい)し、高さ一~二メートルになる。普通、茎および葉柄に棘(とげ)がある。葉は互生し、掌状に中・深裂または三出複葉、種類によっては五出掌状または奇数羽状複葉で、いずれも縁に鋸歯(きょし)がある。四~五月、葉腋(ようえき)に直径三センチメートル内外の白色、まれに紅色の五弁花を開く。《季・夏》
▼きいちごの花《季・春》
② (黄苺) 植物「もみじいちご(紅葉苺)」の異名。漢名に懸鉤子をあてるが誤用。《季・夏》
▼きいちごの花《季・春》
御湯殿上日記‐明応九年(1500)四月二七日「りかくきいちこまいらする」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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