木蓮・木蘭(読み)もくれん

精選版 日本国語大辞典 「木蓮・木蘭」の意味・読み・例文・類語

もく‐れん【木蓮・木蘭】

〘名〙 モクレン科の落葉低木。中国原産で観賞用に庭などに栽植される。高さ二~四メートル。葉は柄をもち広倒卵形で長さ一〇~一五センチメートル。春、葉に先だって暗紅紫色で六弁の大きな鐘形花が咲く。花弁は倒卵状長楕円形。果実は卵状長楕円形で褐色を帯び、赤い種子が白い糸で垂れ下がる。和名は「木蘭」の字音による。漢名は辛夷で、木蘭は科の漢名。しもくれん。もくれんげ。もくらん。むくらん。もくらに。白い花の白木蓮(はくもくれん)をいうこともある。《季・春》
※応永本論語抄(1420)子罕第九「師説唐棣木蓮なりと云り」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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