末広 恭二(読み)スエヒロ キョウジ

20世紀日本人名事典 「末広 恭二」の解説

末広 恭二
スエヒロ キョウジ

明治〜昭和期の造船工学者 東京帝大教授。



生年
明治10(1877)年10月

没年
昭和7(1932)年4月9日

出生地
東京市芝区浜松町

学歴〔年〕
東京帝大工科大学造船学科〔明治33年〕卒

学位〔年〕
工学博士〔明治42年〕

主な受賞名〔年〕
帝国学士院賞〔大正11年〕

経歴
明治33年長崎三菱造船所に入社するが、翌34年東京帝大大学院に入り、35年同大助教授となる。42年独英に留学し、応用力学などを研究、44年帰国後東京帝大教授に就任。大正8年三菱造船所に造船研究所を設置、所長となり、また14年〜昭和7年東大地震研究所初代所長も務めるなど多方面にわたって活躍。船体応力振動動揺についての独創的な論文が多く、大正14年イギリス造船協会から表彰されるなど、日本の造船工業発展に寄与した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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