本地(能)(読み)ほんじ

世界大百科事典(旧版)内の本地(能)の言及

【地拍子】より

…その基準句は図の[3]のように配列され,第2拍に当ててうたい出し,1文字を1拍に当てる。 譜例のように,8個の拍で1句を構成するのを〈本地(ほんじ)〉と呼ぶが,字数のごく少ない句とか,とくにリズム上の技巧を加えた句などでは,8拍以外の拍で,句を構成する例もある。そうした変則のものには,4拍から成る〈トリ〉や,6拍から成る〈片地〉,2拍から成る〈オクリ〉などがあるが,トリがよく用いられる以外はあまり用例は多くない。…

【能】より

…これらの場合の拍配置が,基準句の拍配置とどう違ってくるかということについて一定の法則がある。また,どのノリ型も,1句8拍の本地(ほんじ)と称する句を基本としているが,ほかに1句4拍のトリと称する句がまじり,まれには1句6拍の片地(かたじ)や1句2拍のオクリと称する句が置かれている。無拍である拍子不合の謡が大きな部分を占めるのも能の特色である。…

※「本地(能)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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