本窯・本釜(読み)ほんかま

精選版 日本国語大辞典 「本窯・本釜」の意味・読み・例文・類語

ほん‐かま【本窯・本釜】

〘名〙 (「ほんがま」とも)
① (本窯) 施釉してから高火度で本焼きする大窯素焼窯錦窯などに対するもの。
② (本窯) 楽焼一派京都の楽焼本家に属するもの。
③ 本家。家元
洒落本・虚実柳巷方言(1794)上「壬生狂言は、ほんかまでは九郎左衛門堪能の人也とぞ」
真正。本格的なもの。天明一七八一‐八九)頃からの流行語
滑稽本・つべこべ草(1786)一「正真は本釜とゆきすぎ、不器量を『わるい首ぢゃ』と奇怪な言葉をはやらすを」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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