杈・杷・欋(読み)さらい

精選版 日本国語大辞典 「杈・杷・欋」の意味・読み・例文・類語

さらい さらひ【杈・杷・欋】

〘名〙
農具の一つ。地ならしの類。畑の畦(あぜ)をこしらえたり、麦、菜種などの切株などをかきおとしたりする道具。樫(かし)などの長い柄の先に、木や鉄の歯のついたもの。くまで。さらえ。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
縁起物の一つ。竹製のくまでに、おかめの面や千両箱、小判などの模造をつけたもの。くまで。〔随筆守貞漫稿(1837‐53)〕
③ 女性の髪形の一つ。くまでの形に似せて結った髪。
洒落本・穴可至子(1802)「としは二十三四にて〈略〉かみはさらいにむすび」

さらえ さらへ【杈・杷・欋】

〘名〙 =さらい(杈)
浄瑠璃・以呂波物語(1684頃)四「さらへもちたるやまがつが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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