20世紀日本人名事典 「杉本 栄一」の解説
杉本 栄一
スギモト エイイチ
昭和期の理論経済学者 一橋大学教授。
- 生年
- 明治34(1901)年8月9日
- 没年
- 昭和27(1952)年9月24日
- 出生地
- 東京
- 学歴〔年〕
- 東京商科大学(現・一橋大学)〔大正14年〕卒
- 経歴
- 昭和4〜7年ドイツに留学、ベルリン大、キール大、フランクフルト大で学び、帰国後の14年東京商大(現・一橋大学)教授となり、中山伊知郎と共に経済原論の並行講座を担当。ベルリン時代に親しかったケ・コルシュの示唆でマルクス経済学発展の一方向として計量経済学に着目、日本における計量経済学の基礎を築き、戦後の日本における近代経済学という用語の定着、近代経済、マルクス経済学論争に大きな役割を果たした。23年日本学術会議会員。著書に「米穀需要法則の研究」「理論経済学の基本問題」「近代経済学の基本性格」「近代経済学の解明」(上中)「近代経済学史」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報