李 贄(読み)りし

旺文社世界史事典 三訂版の解説

1527〜1602
明末期の思想家
字 (あざな) は卓吾。福建省のイスラーム教徒の家に生まれ,官吏になったが,のち読書著述専心陽明学左派に属し,人間のあらゆる知識や慣習は,にごりない童心の前には無価値であるとして,徹底的な合理主義・個性尊重主義を説いた。また明末期の腐敗した官僚層を見て,その精神的支柱である儒学に厳しい批判・攻撃を行い,儒学の束縛を破る一面を示した。その著述は焼却処分され,獄中自殺中華民国になって自由思想の先駆とされた。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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