村岡 範為馳(読み)ムラオカ ハンイチ

20世紀日本人名事典 「村岡 範為馳」の解説

村岡 範為馳
ムラオカ ハンイチ

明治期の物理学者 京都帝国大学名誉教授



生年
嘉永6年10月(1853年)

没年
昭和4(1929)年4月20日

出生地
因幡国(鳥取県河原町)

学歴〔年〕
大学南校(現・東京大学)卒

学位〔年〕
理学博士

経歴
父は鳥取藩士。藩校・尚徳館に学んだ後、明治3年藩選抜の貢進生として大学南校に入学、ドイツ語を学ぶ。8年文部省に出仕して女子師範学校などの教育に携わり、14年ドイツに留学。クントライエ、レントゲンらに師事し、15年帰国。東京帝大予備門数学講師などを経て、東京帝大医学部物理学科教授に就任。のち一高、三高、女子高等師範、東京音楽学校、東京高等師範などの教授を歴任し、30年新設の京都帝大理工科大学の主任教授となった。退官後、名誉教授。音響学の他、いわゆる日本魔鏡の研究でも知られる。著書に「実験音響学及音楽理論」「放射線の話」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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