日本大百科全書(ニッポニカ) 「東(群馬県勢多郡)」の意味・わかりやすい解説
東(群馬県勢多郡)
あずま
群馬県中東部、勢多郡(せたぐん)にあった旧村名(東村(むら))。現在はみどり市の北部を占める地域。2006年(平成18)、新田(にった)郡笠懸(かさかけ)町、山田(やまだ)郡大間々(おおまま)町と合併して市制施行、みどり市となる。旧村域は北は栃木県日光(にっこう)市に接する山村。ほぼ中央を北東から南西に流れる渡良瀬川(わたらせがわ)に沿って集落がある。江戸時代足尾銅山から銅を運んだ銅街道(あかがねかいどう)や、わたらせ渓谷鉄道、国道122号が通じる。マンガン鉱と花崗(かこう)岩が特産。村域の約90%が山林で、林業が盛ん。1977年(昭和52)草木ダム(くさきだむ)が完成し、県営の東発電所もできた。
[村木定雄]
『『勢多郡東村誌』(1998・東村)』
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