東海道新幹線(読み)トウカイドウシンカンセン

デジタル大辞泉 「東海道新幹線」の意味・読み・例文・類語

とうかいどう‐しんかんせん〔トウカイダウ‐〕【東海道新幹線】

東京と新大阪を結ぶ新幹線。昭和39年(1964)開業。運行列車は「のぞみ」「ひかり」「こだま」。全長552.6キロ。
[補説]東海道新幹線の駅東京品川‐新横浜‐小田原熱海あたみ‐三島‐新富士静岡掛川浜松豊橋三河安城みかわあんじょう名古屋‐岐阜羽島‐米原まいばら京都‐新大阪‐(山陽新幹線に直通)

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精選版 日本国語大辞典 「東海道新幹線」の意味・読み・例文・類語

とうかいどう‐しんかんせん ‥ダウ‥【東海道新幹線】

東京駅と新大阪駅とを結ぶJR東海の新幹線。昭和三九年(一九六四)開業。新大阪駅で山陽新幹線に接続し、山陽新幹線と直通運転される列車も多い。全長五五二・六キロメートル。

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百科事典マイペディア 「東海道新幹線」の意味・わかりやすい解説

東海道新幹線【とうかいどうしんかんせん】

飽和に達した国鉄(現JR)東海道本線鉄道輸送を打開するため建設された標準軌間の高速新線。東京〜新大阪間,営業キロ552.6km。路線延長515.4kmは1959年着工,1964年10月営業運転開始。1972年山陽新幹線開業に伴い直通運転開始。途中駅は新横浜,名古屋,京都など15駅。電気方式は単相交流60Hz,25キロボルトで,時速200km以上の高速運転を実現するため,原則として曲線半径を2500m以上,勾配(こうばい)を20‰以下とし,道路とはすべて立体交差で踏切を設けず,列車自動制御(ATC)・列車集中制御装置CTC)を採用している。東海道新幹線の成功により中距離都市間輸送における鉄道の効果が再認識された。2003年10月には品川駅が開業,同時に全列車が時速270km運転可能となり,〈のぞみ〉を主体とする抜本的ダイヤ改正を実施。
→関連項目京都[駅]新幹線東海旅客鉄道[株]中[区]名古屋[駅]西[区]南[区]

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改訂新版 世界大百科事典 「東海道新幹線」の意味・わかりやすい解説

東海道新幹線 (とうかいどうしんかんせん)

東京~新大阪間552.6km(実距離515.4km)の新幹線鉄道。東海道本線の増設線路として建設された経緯から,国鉄の線路名称では在来線とともに東海道本線と定められていたが,国鉄改革ののちは別の線となった。全線がJR東海に属する。東海道新幹線は,第2次大戦後急激に輸送量が増加し,早晩行詰りが予想された東海道本線の輸送力増強策として計画されたもので,1957年に閣議決定により設置された日本国有鉄道幹線調査会が,技術,運営両面にわたる審議を行い,時速200kmの高速運転を行う標準軌道(1435mm)の別線を早急に建設すべきことを答申し,これを受けて58年に閣議において建設が決定された。工事は当初予算1972億円(最終的な総工費は3800億円)をもって59年4月に着工,64年10月1日から東京~新大阪間の営業を開始し,72年3月には山陽新幹線の開業によりそれと直通するようになった。

 時速210kmの高速運転を行うため新たに開発された列車自動制御装置(ATC。automatic train controlの略),列車集中制御装置(CTC。centralized traffic controlの略)をはじめ,路盤,軌道,車両等すべてにわたり新技術が導入され,安全性,高速性,大量輸送性などの点で現在でも世界最高の鉄道である。ちなみに1995年度で,東海道・山陽新幹線は1日平均約54万人の乗客を運び,世界でも例をみない大量・高速輸送鉄道である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東海道新幹線」の意味・わかりやすい解説

東海道新幹線
とうかいどうしんかんせん

JR東海の高速幹線鉄道。東京-新大阪間 515.4km。東海道本線の輸送力が限界に達したため開設された。 1959年着工,64年開通。最高時速 210km。他の鉄道や道路とはすべて立体交差になっており,レール幅は標準軌間の 1435mmで全線にロングレールを採用,交流電化方式,自動列車制御装置 ATC,列車集中制御装置 CTCによる遠隔制御など最新の技術を導入している。途中駅は新横浜,小田原,熱海,三島,新富士,静岡,掛川,浜松,豊橋,三河安城,名古屋,岐阜羽島,米原,京都の 14駅で,新大阪駅で 75年全線開通した山陽新幹線と連絡している。車種は名古屋と京都だけに停車する『ひかり』号 (1980年 10月の改正以降,小田原,静岡,浜松,豊橋,岐阜羽島,米原に停車するものもある) と各駅に停車する『こだま』号があり,『ひかり』号の大半は山陽新幹線に直通運転されている。また,92年からは,さらに時間短縮をはかった『のぞみ』号が運転されている。

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