東秩父[村](読み)ひがしちちぶ

百科事典マイペディア 「東秩父[村]」の意味・わかりやすい解説

東秩父[村]【ひがしちちぶ】

埼玉県中央部,比企丘陵の西端に位置する秩父郡の村。南端源流とする槻川中部から東部へと流下しており,山林の面積が大半を占める。西端の二本木峠から大霧山にかけて秩父高原牧場が広がり,酪農も行われる。南西端の定峰峠は桜の名所として知られ,東部には円錐形の山体が美しい笠山や,頂上に天文台を有しだいだらぼっち伝説も残る堂平山があり,四季を通じて登山者が多く訪れる。また槻川は清流でも知られ,東隣の小川町とともに古くから伝統工芸品として和紙細川紙を産することでも有名で,2014年11月に〈和紙:日本の手漉和紙技術〉としてユネスコ無形文化遺産への登録が決定したことで注目が集まっている。37.06km2。3348人(2010)。

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