東野 英治郎(読み)トウノ エイジロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「東野 英治郎」の解説

東野 英治郎
トウノ エイジロウ


職業
俳優 随筆家

肩書
俳優座劇場取締役,日本新劇俳優協会会長

生年月日
明治40年 9月17日

出生地
群馬県 富岡町(富岡市)

学歴
明治大学商学部卒

経歴
昭和6年新築地劇団に入り、同年の左翼劇場公演「恐山トンネル」で初舞台。同劇団が強制解散させられる15年まで書記長、企画部長もつとめる。解散後、映画界に入り、内田吐夢、田坂具隆らと映画製作にかかわる。19年青山杉作、千田是也、小沢栄太郎らと俳優座創立に参加。舞台の代表作に「千鳥」「あらいはくせき」「冒険・藤堂作右衛門の」「見知らぬ人」「漂流の果て」などがあり、映画は「野良犬」「七人の侍」「用心棒」「楢山節考」など脇役で確かな人間像を描き出した。テレビはTBS水戸黄門」(44〜58年)に黄門役で出演し茶の間の人気を独占した。57年勲四等旭日小綬章受章。平成6年「命なりけり・悲劇の外相東郷茂徳」「荒木又右衛門」のゼネラル・プロデューサーを務める傍ら俳優としても出演。著書に「漫遊無限」「私の俳優修業」がある。

受賞
勲四等旭日小綬章〔昭和57年〕 週刊読売演劇賞〔昭和33年〕「千鳥」,テアトロン賞(昭39年度)「有福詩人」「教育」,毎日芸術賞〔昭和45年〕「冒険・藤堂作右衛門の」 ブルーリボン賞助演男優賞(昭29年度)「黒い潮」「勲章」,毎日映画コンクール助演男優賞(昭31年度)「夜の河」「あやに愛しき」「夕やけ雲」,毎日映画コンクール助演男優賞(昭37年度)「キューポラのある街」「秋刀魚の味」

没年月日
平成6年 9月8日 (1994年)

家族
長男=東野 英心(俳優)

伝記
私説 父(オド)物語―新劇運動から「水戸黄門」まで“東野英治郎の堂々役者気質” 東野 英心 著(発行元 サリュート ’96発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「東野 英治郎」の解説

東野 英治郎
トウノ エイジロウ

昭和・平成期の俳優,随筆家 俳優座劇場取締役;日本新劇俳優協会会長。



生年
明治40(1907)年9月17日

没年
平成6(1994)年9月8日

出生地
群馬県富岡町(現・富岡市)

学歴〔年〕
明治大学商学部卒

主な受賞名〔年〕
ブルーリボン賞助演男優賞(昭29年度)「黒い潮」「勲章」,毎日映画コンクール助演男優賞(昭31年度)「夜の河」「あやに愛しき」「夕やけ雲」,週刊読売演劇賞〔昭和33年〕「千鳥」,毎日映画コンクール助演男優賞(昭37年度)「キューポラのある街」「秋刀魚の味」,テアトロン賞(昭39年度)「有福詩人」「教育」,毎日芸術賞〔昭和45年〕「冒険・藤堂作右衛門の」,勲四等旭日小綬章〔昭和57年〕

経歴
昭和6年新築地劇団に入り、同年の左翼劇場公演「恐山トンネル」で初舞台。同劇団が強制解散させられる15年まで書記長、企画部長もつとめる。解散後、映画界に入り、内田吐夢、田坂具隆らと映画製作にかかわる。19年青山杉作、千田是也、小沢栄太郎らと俳優座創立に参加。舞台の代表作に「千鳥」「あらいはくせき」「冒険・藤堂作右衛門の」「見知らぬ人」「漂流の果て」などがあり、映画は「野良犬」「七人の侍」「用心棒」「楢山節考」など脇役で確かな人間像を描き出した。テレビはTBS「水戸黄門」(44〜58年)に黄門役で出演し茶の間の人気を独占した。57年勲四等旭日小綬章受章。平成6年「命なりけり・悲劇の外相東郷茂徳」「荒木又右衛門」のゼネラル・プロデューサーを務める傍ら役者としても出演。著書に「漫遊無限」「私の俳優修業」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「東野 英治郎」の解説

東野 英治郎 (とうの えいじろう)

生年月日:1907年9月17日
昭和時代;平成時代の俳優;随筆家。日本新劇俳優協会会長
1994年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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