朝日日本歴史人物事典 「杵屋勘五郎(初代)」の解説
杵屋勘五郎(初代)
生年:生年不詳
江戸前期の長唄三味線・唄方の宗家である杵屋の始祖。江戸歌舞伎の中村座を開いた猿若(初代中村)勘三郎の弟で,杵屋の紋(三本杵)を作った人物と伝えられる。17世紀前半に上方から江戸へ下り,兄勘三郎の脇師を勤め,猿若踊りの振り付けをするなど猿若狂言で活躍した。<参考文献>3代目杵屋勘五郎(11代目杵屋六左衛門)「大薩摩・杵屋系譜」(『音曲叢書』1編,1973復刻)
(長葉子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報