杵屋勝太郎(4世)(読み)きねやかつたろう[よんせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「杵屋勝太郎(4世)」の意味・わかりやすい解説

杵屋勝太郎(4世)
きねやかつたろう[よんせい]

[生]1885.7.3.
[没]1966.4.22.
長唄三味線方の家元。3世勝太郎の門弟。本名高橋善三郎。前名勝吉。4世杵屋佐吉,3世杵屋栄蔵と並び称せられる三味線の名手。特にその豪快な演奏は他の追随を許さぬ力量をもっていた。作曲には『可祝 (かしく) の柳』『井筒業平』『三人片輪』『宝三番叟』などがある。関東大震災以後,居を大阪に移し,関西長唄界の巨匠として,長唄協会顧問,関西長唄協会会長,杵勝会総務を歴任。なお,1世勝太郎は1世杵屋勝五郎の門弟で,文政 (1818~29) 頃の人といわれている。

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