松の落葉(読み)マツノオチバ

デジタル大辞泉 「松の落葉」の意味・読み・例文・類語

まつのおちば【松の落葉】

江戸中期の歌謡集。6巻。宝永7年(1710)刊。「松の葉」にもれた歌を収録した「落葉集おちばしゅう」を増補・改訂したもの。
江戸後期の随筆。4巻。藤井高尚著。天保3年(1832)刊。神道国史国語国文に関する考証などを記したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「松の落葉」の意味・読み・例文・類語

まつのおちば【松の落葉】

[一] 江戸中期の歌謡集。大木扇徳編。宝永七年(一七一〇)刊。歌謡集「松の葉」に漏れたものを集録したもの。
[二] 江戸後期の随筆。藤井高尚著。文政一二年(一八二九)序。国史、国文学に関する考証的な記事がほとんど。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「松の落葉」の意味・わかりやすい解説

松の落葉
まつのおちば

江戸時代中期の歌謡集。題簽『絵入松の落葉』,内題落葉集』。大木扇徳編。7巻。元禄 17 (1704) 年刊。ただし,同 12年刊の『はやり歌古今集』と重複する巻6の欠巻本が流布。同 16年刊の『松の葉』が,主として目の不自由な音楽家の伝承する芸術歌謡を集成したのに対して,劇場歌謡を中心に,踊歌,はやり歌を集成。のち宝永6 (09) 年に『絵入落葉増補松竹梅』,翌7年に『増補絵入松の落葉』として改版された。

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