日本大百科全書(ニッポニカ) 「松代(長野県)」の意味・わかりやすい解説
松代(長野県)
まつしろ
長野市南東部の一地区。旧松代町。戦国末、甲斐(かい)(山梨県)の武田氏が信濃(しなの)北部攻略の際の根拠地とした海津城(かいづじょう)が置かれた。近世は真田氏(さなだうじ)10万石の城下町として発展し長野盆地の中心となった。明治以降、信越線の敷設が松代を外れ、長野が県都になったため町勢は衰退した。国の史跡に松代城(海津城)跡、松代藩の旧文武(ぶんぶ)学校、菩提寺(ぼだいじ)(長国寺(ちょうこくじ)にある真田家墓所)があり、このほか真田邸跡、佐久間象山(しょうざん)邸跡などが残り、城下町の景観が各所にみられる。
[小林寛義]
『『松代町史』上下(1929・松代町)』
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