松尾 馬奮(読み)マツオ バフン

20世紀日本人名事典 「松尾 馬奮」の解説

松尾 馬奮
マツオ バフン

大正・昭和期の川柳作家 三戸川柳吟社会長。



生年
明治19(1886)年3月15日

没年
昭和40(1965)年9月19日

出生地
青森県三戸町

本名
松尾 庄次郎(マツオ ショウジロウ)

別名
あだ名=陸奥の快翁

学歴〔年〕
三戸尋常高等小学校卒

主な受賞名〔年〕
青森県文化賞〔昭和36年〕

経歴
明治36年より三戸銀行に勤務、はじめは給仕であったが同銀行初代頭取松尾長之丞に認められて事務員となり、大正1年には同副支配人に就任。その傍ら、大正中期から川柳をはじめ、「東奥日報」柳壇などにも投稿して高い評価を得た。15年長谷川霜鳥と共に三戸川柳吟社を結成し、その初代会長となった。昭和12年三戸銀行と第五十九銀行の合併により青森銀行が出来ると、野辺地支店長などを歴任。21年に退職するが、30年経営難にあった三戸銀行に専務理事として迎えられ、その再建に成功した。その間も青森柳壇の重鎮として活躍し、青森川柳社顧問・三戸川柳会会長などを務めて川柳の普及と後進の育成に尽力、「陸奥の快翁」とあだ名された。36年にその喜寿を祝賀する川柳大会が盛大に開かれ、同年川柳作者としてははじめて青森県文化賞を受賞。句集に「翁」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android