新撰 芸能人物事典 明治~平成 「松本 長」の解説
松本 長
マツモト ナガシ
- 職業
- 能楽師(宝生流シテ方)
- 生年月日
- 明治10年 11月11日
- 出生地
- 静岡県 静岡市
- 経歴
- 明治17年7歳の時家族とともに上京、明治天皇行幸能で子方などを務めたあと、25年名人宝生九郎(16代家元)に入門。その厳しい稽古を受け、同門の野口兼資とともに宝生流の双璧とうたわれた。堅実にして端正な品位の高い芸風で知られた。昭和10年早大の謡会で「国栖」を謡っていて急逝。SPで「卒都婆小町」が残されている。一方、大正9年頃より高浜虚子門下で句作を開始。これを契機に句謡会が生まれ、虚子最晩年まで続いた。著書に「松韻秘話」がある。
- 没年月日
- 昭和10年 11月29日 (1935年)
- 家族
- 父=松本 金太郎(能楽師),長男=松本 たかし(俳人),二男=松本 恵雄(能楽師・人間国宝)
- 親族
- いとこ=下村 観山(画家),泉 鏡花(小説家)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報