松濤(読み)しょうとう

精選版 日本国語大辞典 「松濤」の意味・読み・例文・類語

しょう‐とう ‥タウ【松濤】

〘名〙 松に吹く風の音を波の音にたとえていう語。松韻松籟(しょうらい)
太平記(14C後)一一「夜更浪静まって、松濤(セウタウ)の風、蘆花の月、旅泊の体、万づ心すごき折節」 〔欧陽玄‐漫題詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「松濤」の意味・読み・例文・類語

しょう‐とう〔‐タウ〕【松×濤】

松の梢を渡る風の音を波の音にたとえていう語。松籟しょうらい
[類語]風声松籟もがり笛

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「松濤」の読み・字形・画数・意味

【松濤】しようとう(たう)

松風。波のように聞こえる。元・趙孟〔五華山に宿して、徳清別業を懐ふ〕詩 一夜濤、枕上に鳴る 五(しき)りに

字通「松」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android