精選版 日本国語大辞典 「枕箱・枕筥」の意味・読み・例文・類語
まくら‐ばこ【枕箱・枕筥】
〘名〙
① 箱形の木枕。箱枕。
※公任集(1044頃)「かうがいのまくらばこにあなるかへしやり給とて」
③ 小銭や日用品を入れて、枕もとなどに置いておく箱。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第九六「枕箱跡にはせさる月の風〈西李〉 剌刀はさみ鬢水の露〈山円〉」
④ 江戸時代、九州地方で使用された地方的廻船あだての俗称。船首を戸立造りとする箱型の船型が枕箱に似るところからいう。〔和漢船用集(1766)〕
⑤ 船中にある、上下二段に引出しのついている火縄箱のこと。客が枕として利用することが多い。
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