20世紀日本人名事典 「林家 正蔵(8代目)」の解説
林家 正蔵(8代目)
ハヤシヤ ショウゾウ
大正・昭和期の落語家
- 生年
- 明治28(1895)年5月16日
- 没年
- 昭和57(1982)年1月29日
- 出生地
- 東京・品川
- 本名
- 岡本 義(オカモト ヨシ)
- 別名
- 旧名=三遊亭 円楽(3代目),蝶花楼 馬楽(5代目),後名=林家 彦六
- 主な受賞名〔年〕
- 芸術祭賞奨励賞〔昭和38年〕,紫綬褒章〔昭和43年〕,芸術祭賞〔昭和43年〕「淀五郎」,芸術祭賞大賞〔昭和51年〕「牡丹燈籠」
- 経歴
- 工員や店員のあと落語界に入り、18歳で三遊亭三福に入門。大正9年25歳のとき三遊亭円楽で真打ちに昇進。蝶花楼馬楽を経て、昭和25年から8代目林家正蔵を名乗っていたが、56年にこれを故林家三平の海老名家に返して彦六と改名した。12年から東京・上野で長屋住まいを通した反骨家。また怪談噺と芝居噺の大家で、30年代半ばから「二つ面」「ステテコ誕生」など新作落語も次々と発表、43年に人情ものの「淀五郎」で芸術祭賞、51年には怪談「牡丹燈籠」で芸術祭大賞を受賞。著書に「芸の話」「正蔵一代」がある。没後平成7年にファンやゆかりの人々が、若手落語家を対象に林家彦六賞を制定。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報