柏木貨一郎(読み)かしわぎ かいちろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「柏木貨一郎」の解説

柏木貨一郎 かしわぎ-かいちろう

1841-1898 幕末-明治時代古美術鑑定家。
天保(てんぽう)12年1月16日生まれ。幕府大工棟梁(とうりょう)をつとめ,維新後,文部省博物館に勤務。明治5年町田久成らとともに正倉院,近畿地方古社寺宝物調査員となる。古美術や古書の鑑定にすぐれた。明治31年9月6日死去。58歳。江戸出身。名は政矩。号は探古斎。著作に「集古印史」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「柏木貨一郎」の解説

柏木貨一郎

没年:明治31.9.6(1898)
生年:天保12.1.16(1841.2.7)
幕末明治期の工匠で古美術の鑑定家・収集家。諱は政矩,号は探古斎。慶応4(1868)年,幕府の小普請方棟梁の柏木家第9世を継ぐ。維新後は博物館行政に携わった。工匠として三井有楽町集会場のほか,政財界人の和風大邸宅や茶席を数多く手がけた。

(大川三雄)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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