精選版 日本国語大辞典 「染着・沁着」の意味・読み・例文・類語
しみ‐つ・く【染着・沁着】
〘自カ五(四)〙
※三体詩素隠抄(1622)三「汗が衣にしみつくばかりに集りたとぞ」
② 心が深く執着する。心に深くとまって忘れられなくなる。
※源氏(1001‐14頃)東屋「若き御どち物聞え給はんは、ふとしも、しみつくべくもあらぬを」
※浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)上「気にしみつきし妓(よね)がこと」
③ 平素の習慣がしみこんでいて、なかなか抜けなくなる。くせになる。
※洒落本・浪花今八卦(1773)桐薹卦「やっぱり新造ぶれの音声しみ付てある也」
④ 実直な言動をとる。地道にふるまう。
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