栄(名古屋市)(読み)さかえ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「栄(名古屋市)」の意味・わかりやすい解説

栄(名古屋市)
さかえ

名古屋市中区中央部の地区。東西を走る広小路通と南北を走る大津町通の交差点を中心に、市内第一のショッピング街、ビジネス街である。城下町ができた当時の広小路は「堀留(ほりどめ)」といって市街南端で、中心街は本(ほん)町であった。広小路に市電が通じたのが1898年(明治31)、栄町角に伊藤呉服店(現、松坂屋百貨店)が移ったのが1910年(明治43)である。市電開通を契機として栄町をはじめ広小路沿道は急速に都市化し、一流商店、会社、銀行、放送機関が密集し都心繁華街になった。栄町駅から名古屋鉄道瀬戸線が走り、また、市営地下鉄名城線と東山線が交差している。

[伊藤郷平]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android