日本大百科全書(ニッポニカ) 「栄(村)」の意味・わかりやすい解説
栄(村)
さかえ
長野県北東端、下水内郡(しもみのちぐん)の村。新潟県に接する。1956年(昭和31)水内、堺(さかい)の2村が合併して成立。全国有数の豪雪地であり、村域の大部分が山地で、耕地は少なく、典型的山村である。北部を千曲川(ちくまがわ)が東流し、川に沿ってJR飯山(いいやま)線、国道117号が通じる。千曲川の支流中津川の上流一帯は秋山郷(あきやまごう)とよばれ、昭和初年まで秘境をなし、平家の落人(おちゅうど)集落といわれた。その名残(なごり)があり、山村の景観を対象に観光開発を目ざしている。ナメコ、ソバ、トウモロコシなどの生産がある。中津川沿いに屋敷・和山(わやま)・切明(きりあけ)温泉がある。面積271.66平方キロメートル(一部境界未定)、人口1660(2020)。
[小林寛義]
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