核太棗・酸棗(読み)さねぶとなつめ

精選版 日本国語大辞典 「核太棗・酸棗」の意味・読み・例文・類語

さねぶと‐なつめ【核太棗・酸棗】

〘名〙 クロウメモドキ科の落葉小高木または低木。地中海東部、アジア東部および南部にみられ、日本には中国から渡来して植栽され、また一部では野生化している。栽培されるナツメ原種。幹はふつう高さ一・五メートルぐらいだが高さ四メートルになるものもある。枝には長さ約三センチメートルの鋭いとげがある。夏、葉腋(ようえき)に小さな淡黄緑色の花が集まって咲く。果実は長さ一・五~二センチメートルでナツメより小さく、中には堅硬でナツメよりも大きな核がある。仁は円く、漢方酸棗仁(さんそうにん)といい、煎じて飲めば不眠症、多眠症に効くといわれる。さねぶと。からなつめ。すきなつめ。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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