根岸(横浜市)(読み)ねぎし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「根岸(横浜市)」の意味・わかりやすい解説

根岸(横浜市)
ねぎし

横浜市中区南部および磯子(いそご)区北部の台地から根岸湾岸にわたる地区。南向きの日なた斜面で気候が温暖なうえに、台上からの展望が広く、早くから横浜の高級住宅地として開けていた。第二次世界大戦後、根岸湾埋立事業の進展に伴って、海岸低地にJR根岸線が通じ、根岸駅も設けられ、横浜中南部の近代産業の中心地区となっている。根岸台において日本で初めて洋式競馬が行われ、その競馬場の跡地に森林公園が設けられ、隣接して「馬の博物館」もある。北西三殿台遺跡(さんとのだいいせき)(国指定史跡)は縄文弥生(やよい)・古墳の三時代約5000年にわたる住居跡で、全国的にもたぐいまれな集団地区(約250戸)として知られ、出土品を収蔵展覧する三殿台考古館がある。

[浅香幸雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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