桂 文団治(初代)(読み)カツラ ブンダンジ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「桂 文団治(初代)」の解説

桂 文団治(初代)
カツラ ブンダンジ


職業
落語

本名
鈴木 清七

生年月日
天保14年

経歴
素人連で米丸の名で高座に上がり、半面を付けて三味線を弾き人気を取ったと云われる。のちに初代桂文枝に入門、文団治と改める。文枝門下の四天王の一人として名をあげ「三枚起請」「妾通い」など色っぽい物を得意とした。しかし、気が荒く、強調性にも欠ける性格で、明治12年頃四天王から脱して独立。その後高弟の初代桂米団治に去られたりしたが、最後まで独立を通して人気を保った。目の窪んだ風貌から塩鯛とあだ名され、落語ばかりでなく商才にも長け、貸車屋や茶店を出すほか平野町御霊社内に自席をも営むやり手だったが、19年の夏、大阪に蔓延したコレラにかかり早世した。

没年月日
明治19年 9月14日 (1886年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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