桂 文団治(3代目)(読み)カツラ ブンダンジ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「桂 文団治(3代目)」の解説

桂 文団治(3代目)
カツラ ブンダンジ


職業
落語家

本名
前田 七三郎

別名
初名=立川 三吉,前名=林家 菊松,桂 米朝(初代),桂 米団治(2代目)

生年月日
安政4年

出生地
大坂・炭屋町(大阪府)

経歴
住友の分家大坂屋儀兵衛の一人息子との説もあるが定かではない。奉公に出るが16歳の頃から放蕩。初め2代目立川三玉斎の門人となり三吉と名乗る。明治13年三玉斎の没後、京都で3代目林家菊枝の弟子になり菊松と改名。のち初代桂文団治に入門。初代桂米朝と名乗るが女道楽が過ぎて兄弟子桂米団治に預けられ、以後米団治を師とたのむ。18年順朝、20年2代目桂米団治を襲名。のち真打昇進。41年11月3代目桂文団治襲名。「かまど幽霊」「不動坊火焔」などの幽霊のでる噺を得意とした。芸風は艶があって定評があり、ほかに「鴻池の犬」「鹿政談」などを好んで演じた。大正12年5月南地花月で「泣塩」を演じたのが最後の高座となった。

没年月日
大正13年 4月9日 (1924年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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