梶浦 福督(読み)カジウラ ヨシマサ

20世紀日本人名事典 「梶浦 福督」の解説

梶浦 福督
カジウラ ヨシマサ

昭和・平成期の農業運動家 中札内村農協(北海道)名誉組合長。



生年
明治45(1912)年3月5日

没年
平成13(2001)年5月18日

出生地
北海道砂川市

主な受賞名〔年〕
勲五等双光旭日章〔昭和57年〕,中札内村名誉村民〔昭和59年〕,朝日農業賞〔昭和59年〕

経歴
十勝管内中札内村で農業を営み、一時教員となったが、戦後、再び農民に戻り、昭和28〜59年同村農協組合長に就任。中札内方式と呼ばれるユニークな法人化・共同経営化、循環有機農業など農業の近代化、民主化を実践。ホクレン専務などを経て、46〜56年北海道共済農協連会長、のち横路孝弘北海道知事(当時)の支持母体・すみよい北海道をつくるみんなの会代表委員なども務めた。平成2年「農協改革の大胆な提言」(冊子)を出版、以後、農協の上部団体の廃止を迫る運動を展開、3年全国農協研究協会(本部・東京)を設立、代表。12年から東京の市民グループの事務所を住まいとして“自由な生き方”を目指した。同年食物アレルギー症状などがきっかけとなり、寝たきりとなるが、市民グループの人々に介護されながら信念を貫いた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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