精選版 日本国語大辞典 「業・技」の意味・読み・例文・類語
わざ【業・技】
〘名〙
① 深い意味や、重大な意図をもつ行為や行事。
② 意識的に何事かをすること。また、その行為。しわざ。おこない。
※書紀(720)皇極元年二月(岩崎本訓)「塞上、恒に作悪(あしきワサ)す」
※伊勢物語(10C前)六四「昔をとこ、みそかに語らふわざもせざりければ」
③ 仏事。法要。
※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)六「我れ三宝を供養する事(ワザ)に財物を須ゐむとす」
④ 習慣化した行為で、目的をもつもの。仕事。つとめ。職業。
※書紀(720)敏達元年五月(前田本訓)「汝等の習(なら)ふ業(ワサ)、何の故か、就(な)らざる」
※古本説話集(1130頃か)五〇「くれ、えもいはぬ大木ども、ただこの牛一つして、運ぶわざをなんしける」
※万葉(8C後)一九・四二一一「いにしへに 有りける和射(ワザ)の 奇(くす)ばしき 事と言ひつぐ」
※高野本平家(13C前)九「風をふせぐたよりもなく、雨をもらさぬわさもなし」
⑧ わざわい。たたり。害。
※土井本周易抄(1477)二「いづれに天下にわざある程に事とよませたぞ」
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