精選版 日本国語大辞典 「構て」の意味・読み・例文・類語
かまえ‐て かまへ‥【構て】
※宇津保(970‐999頃)嵯峨院「さこそあれ、よりあきら、かまへてなんばいともてはべる」
③ 手段を尽くして実現させるな、という相手への禁止を示す。絶対に(…するな)。決して(…するな)。
※毎月抄(1219)「かまへてかまへてあるまじき事にて候」
※虎寛本狂言・末広がり(室町末‐近世初)「かまへて画の事ではおりないぞ」
かんまえ‐て かんまへ‥【構て】
〘副〙 (「かまえて(構━)」を強めた語) かならず。きっと。決して。〔かた言(1650)〕
※浄瑠璃・娥歌かるた(1714頃)一「かんまへてそふじゃぞや」
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