様・方(読み)さま

大辞林 第三版の解説

物事の様子や状態。ありさま。 彼女の寂しげな- 蝶の群れ飛ぶ- -変わり
すがた。かたち。 この君の十ばかりになり給へる-の、ゆゆしきまでをかしげなるを/源氏 玉鬘
やり方。方法。また、形式。 もの言ふ-も知らず/源氏 常夏 僧正遍昭は、歌の-はえたれども、まことすくなし/古今 仮名序
品格。人柄。 この度はいかでかいなび申さむ。-もよき人におはす/竹取
近世、多く遊里で用いられた。
二人称。親愛の気持ちをもっていう。 大事の物ながら-になに惜しかるべし/浮世草子・一代男 1
三人称。あのかた。 是はととの手焼きの金槌煎餅、-に進ぜて下さりませ/浄瑠璃・氷の朔日
接尾
人を表す名詞または身分・居所などに付いて、尊敬の意を表す。中村-お母-殿-仏-公方くぼう
接頭語「お」「ご(御)」を冠した名詞または形容動詞に付いて、丁寧にいう場合に用いる。御馳走ごちそうお粗末-御苦労ごくろう
現代では普通「ざま」の形をとる。動詞連用形に付く。
…するようすの意を表す。続け-生き-起居挙動たちいふるまいから物の言い-まで/浮雲 四迷
…する瞬間、…すると同時の意を表す。すれ違い-振り向き-
後世ざまという 体言に付いて、方向・方面を表す。 雨が横-に降る 眉は額-に生ひあがり、鼻は横-なりとも/枕草子 49 いととく京-に上りければ/古本説話 58
動詞に付いて、その時、その折の意を表す。 したはれてきにし心の身にしあればかへる-には道も知られず/古今 離別
体言またはこれに「お」「ご(御)」を冠した語に付いて、「こと」の意の丁寧語として用いる。 これははばかり- 御無事なお顔おうれし-や/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡
[句項目] 様になる

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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