20世紀日本人名事典 「横山 隆一」の解説
横山 隆一
ヨコヤマ リュウイチ
- 生年
- 明治42(1909)年5月17日
- 没年
- 平成13(2001)年11月8日
- 出生地
- 高知県高知市堺町
- 学歴〔年〕
- 高知城東中〔昭和3年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 児童文化賞(第1回)〔昭和14年〕,毎日映画コンクール教育文化映画賞〔昭和32年〕「ふくすけ」,毎日出版文化賞(特別賞)〔昭和41年〕「勇気」,紫綬褒章〔昭和49年〕,日本漫画家協会賞(大賞)〔昭和54年〕「百馬鹿」,勲四等旭日小綬章〔昭和57年〕,日本漫画家協会賞(文部大臣賞)〔平成4年〕,文化功労者〔平成6年〕,高知市名誉市民〔平成8年〕
- 経歴
- 中学卒業後、画家を志して上京。博文館などで挿絵を描き、のちに漫画に転じる。昭和11年から朝日新聞に連載を開始した「江戸っ子健ちゃん」の脇役だったフクちゃんに人気が集まり、同年「養子のフクちゃん」、31〜46年の「フクちゃん」(毎日新聞)にひきつがれ、35年間、5534回のロングランとなった。この間、7年投稿仲間の近藤日出造、杉浦幸雄らと共に新漫画派集団(のち漫画集団)を結成。東京・銀座に事務所を構えて注文をさばき、プロダクションのはしりとなった。また、30年鎌倉の自宅にスタジオ“たたみプロ(のちおとぎプロ)”を設立、アニメ映画製作を始め、「おんぶおばけ」「ひょうたんすずめ」「ふくすけ」「5万匹」シリーズなどを発表。58〜60年川口松太郎の遺作「一休さんの道」に挿絵を描く。平成6年漫画家で初めて文化功労者に選ばれた。今日の漫画のスタイルを確立、漫画界の最長老として、手塚治虫などにも大きな影響を与えた。他の作品に「デンスケ」「百馬鹿」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報