20世紀日本人名事典 「横瀬 夜雨」の解説
横瀬 夜雨
ヨコセ ヤウ
明治〜昭和期の詩人
- 生年
- 明治11(1878)年1月1日
- 没年
- 昭和9(1934)年2月14日
- 出生地
- 茨城県真壁郡横根村(現・下妻市)
- 本名
- 横瀬 虎寿(ヨコセ トラジュ)
- 別名
- 別号=利根丸,宝湖
- 学歴〔年〕
- 大宝尋常小学校〔明治23年〕卒
- 経歴
- 3歳でくる病にかかり、後年の文学生活を決定づけた。自宅にこもり乱読生活を送る。詩に興味を持ち、「少年文庫」などに投稿し、明治32年処女詩集「夕月」を刊行。38年「花守」を刊行。39年には文集「花守日記」を刊行。40年「詩人」の創刊に参加し、41年から「女子文壇」の選者となり、女流の育成にも尽した。「女子文壇」の廃刊後は中央文壇を離れ、地方紙「いはらき」に拠った。他の詩集に「二十八宿」「雪燈篭」、歌集に「死のよろこび」、随筆に「雪あかり」、「明治初年の世相」「近世毒婦伝」などの著書がある。郷土の史跡保存や私塾教育にも尽力した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報