橡科・栃科(読み)とちのきか

精選版 日本国語大辞典 「橡科・栃科」の意味・読み・例文・類語

とちのき‐か ‥クヮ【橡科・栃科】

〘名〙 双子葉植物の科名。二属、約一五種あり、北半球の温帯および南米に分布する。高木で、樹脂を含む鱗片に包まれた大きな冬芽がある。葉身は掌状で、対生し、托葉を欠く。有限花序には両性花と単性花があり、雄性花には退化子房があって最初に咲き、また、両性花は雄蕊先熟で、おもに蜂によって受粉する。萼は五裂し、花弁は五個で、左右対称。雄蕊は五~八。子房上位で、三室。各室に二個の胚珠がある。果実は蒴果で、硬い皮があり、通常大きな種子が一個はいっている。日本にはトチノキ山地に自生しており、また、マロニエもこの仲間である。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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