20世紀日本人名事典 「櫛田 民蔵」の解説
櫛田 民蔵
クシダ タミゾウ
大正・昭和期の経済学者
- 生年
- 明治18(1885)年11月16日
- 没年
- 昭和9(1934)年11月5日
- 出生地
- 福島県石城郡上小川村
- 学歴〔年〕
- 東京外国語学校(現・東京外国語大学)ドイツ語科卒,京都帝大法科大学経済学科〔明治45年〕卒
- 経歴
- 京大在学中、河上肇に師事。大正2年東京帝大助手、6年大阪朝日新聞社の論説記者、7年同志社大学教授。8年辞任後、上京して東京帝大、東京外語大などの講師。9年森戸事件を契機に教職を捨て、大原社会問題研究所の研究員。10年同研究所留学生としてベルリンでマルクス主義を研究。11年帰国、河上肇と価値論で論争を重ねながら「資本論」読解に本格的に取り組む。また労農派地代論を中心に講座派の野呂栄太郎らに厳しい批判を浴びせた。著書に「櫛田民蔵全集」(全5巻)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報