次郎柿(読み)じろうがき

精選版 日本国語大辞典 「次郎柿」の意味・読み・例文・類語

じろう‐がき ジラウ‥【次郎柿】

〘名〙 =じろう(次郎)
※随筆寄席第二集(1954)〈辰野・林・徳川〉五「次郎柿や富有柿のような大きなのではなくて」

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デジタル大辞泉 「次郎柿」の意味・読み・例文・類語

じろう‐がき〔ジラウ‐〕【次郎柿】

カキの一品種。実は扁平でやや角ばり、果肉粗いが甘い。静岡県原産 秋》
[類語]富有柿平核無甘百目黒柿甘柿渋柿

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「次郎柿」の解説

次郎柿[果樹類]
じろうがき

東海地方静岡県の地域ブランド。
主に浜松市浜北区・周智郡森町で製作されている。江戸時代後期の弘化年間(1844年〜1848年)、周智郡森町の松本治郎が大洪水の際に漂着した一本の柿の苗を持ち帰って植えたのが始まり。肉質が緻密で豊かな甘みのある甘柿。浜松市浜北区での栽培は明治時代中頃に導入されて始まった。太田川水系の豊かな地下水砂質土壌が次郎柿の栽培に適する。静岡の生産量は、隣の愛知県に次ぐ。

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デジタル大辞泉プラス 「次郎柿」の解説

次郎柿

静岡県、愛知県ほか全国各地で生産される柿。形状は四角張った円形で、果肉はやや硬め。完全甘柿で果汁は少ないが、歯ざわりがよく食味良好。19世紀の中頃に、遠州(現在の静岡)森町の松本次郎吉が太田川の河原にあったカキの苗木を持ち帰り、自宅で栽培を始めたのが起源とされる。

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