歌詠・歌読(読み)うたよみ

精選版 日本国語大辞典 「歌詠・歌読」の意味・読み・例文・類語

うた‐よみ【歌詠・歌読】

〘名〙
和歌を作ること。歌を詠むこと。
書紀(720)神武即位前戊午年八月「乃ち御謡為て曰はく、〈謡、此をば宇多預瀰(ウタヨミ)と云ふ〉」
② 和歌を作る人。特に、和歌を巧みに作る人。歌人
※延喜十三年亭子院歌合(913)「歌よみ、藤原興風、凡河内躬恒
※宇津保(970‐999頃)蔵開中「この母みこは〈略〉手かき、うたよみなりけり」
源氏(1001‐14頃)玉鬘「人の中なることの、折ふし、御前などの、わざとあるうたよみの中にては」
まじないなどの唱えごと。たとえば「火難よけ」のまじないとして「氷の柱に雪の桁(けた)」と唱える類。
※雑俳・柳多留‐一一四(1831)「哥読をして尋出す小町針

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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