精選版 日本国語大辞典 「止・已・罷・辞」の意味・読み・例文・類語
や・める【止・已・罷・辞】
〘他マ下一〙 や・む 〘他マ下二〙
① 続いてきた、ある動作、作用、状態を途絶えさせる。
※徒然草(1331頃)一四二「上のおごり費す所をやめ、民を撫で農をすすめば」
② 特に、就いていた職・地位などを退く。また、職業などから手を引く。
※天草本伊曾保(1593)鳥と獣の事「トリモ、ケダモノモ ギヘイヲ yamete(ヤメテ)、〈略〉ヒロイ ノベニ デヤウテ サンクヮイ シタ」
③ これからしようとしていたことを中止する。
※平家(13C前)六「いさめ申しかば、殿にいるる事をやめられけるには」
④ 病気や癖などをなおす。
※落窪(10C後)二「医師(くすし)なり。御病もふとやめ奉りて」
※源氏(1001‐14頃)蜻蛉「いかでかかる御癖やめ奉らん」
⑤ 雨などが降り終わるのを待つ。
※咄本・笑長者(1780)白雨「にわかに夕だちする。〈略〉権兵衛、まづここのみせをかりてやめやう」
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