正コロイド(読み)セイコロイド

デジタル大辞泉 「正コロイド」の意味・読み・例文・類語

せい‐コロイド【正コロイド】

正の電荷をもつコロイド粒子水酸化鉄(Ⅲ)や水酸化アルミニウムなどが知られ、電気泳動負極に移動する。陰イオンを加えると凝集・沈殿する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「正コロイド」の解説

正コロイド
セイコロイド
positive colloid

正電荷をもつコロイド粒子,またはその分散系をいう.水酸化鉄や水酸化アルミニウムゾルなどは正コロイドで,電場において陰極のほうへ移動する.電解質の陰イオンによって凝集沈殿する.沪紙の一端をこれらのゾル中に立てると水は上がってくるが,鉄ゾルなどは上がらず,水面に近い沪紙上で凝集する.沪紙が水中で負に帯電しているからである.[別用語参照]コロイド負コロイド

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「正コロイド」の解説

正コロイド

 正に荷電しているコロイド粒子からなるコロイド.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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