此処・此所・是・爰・茲(読み)ここ

大辞林 第三版の解説

近称の指示代名詞。話し手に近い場所・時・事柄などをさす語。この所。
話し手の現にいる場所。 -はどこだろう 以前-に来たことがある
現在話題にしている場所・地点・箇所。 次に急坂があって、-を過ぎれば山頂はすぐだ 昨夜、-まで読んだ
現在話題にしている事柄・状態。 -のところをよく考えてくれ
過去から経過してきた結果としての現在の状態。 -にめでたく華燭の典をあげられました -が思案のしどころ 事-に至る
特にさし示すべき重要な事柄・状態。 -一番という時ここぞここに
現在を含んだ、ある期間。現在を中心に過去にも未来にも用いる。 -数年、豊作続き -数日が山だ
話し手が現在いる国。この国。また、この世。現世。 唐土も-も思ふことに堪へぬ時のわざとか/土左 船の楽どもの舞ひ出でたるなど、大方-の事とは思し召さず/栄花 つぼみ花
人称代名詞のように用いる。
一人称。話し手自身をさす。この身。 -にも心にもあらでかく罷るに/竹取
三人称。話し手の近くにいる人を敬意を込めていう。こちらの方。 -もかしこも、うちとけぬ限りの、けしきばみ心深き方の御いどましさに/源氏 末摘花

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

妨害運転罪

2020年に施行された改正道路交通法で新設された罰則。他の車の通行を妨げる目的で、車間距離の不保持、急ブレーキ、幅寄せや蛇行運転、対向車線からの接近や逆走をするなどの10の違反行為を妨害運転と定義して...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android