武田流(読み)タケダリュウ

デジタル大辞泉 「武田流」の意味・読み・例文・類語

たけだ‐りゅう〔‐リウ〕【武田流】

甲州流こうしゅうりゅう

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精選版 日本国語大辞典 「武田流」の意味・読み・例文・類語

たけだ‐りゅう ‥リウ【武田流】

〘名〙
① 江戸初期の軍学の一流派。小幡勘兵衛景憲が、甲斐武田信玄、その将山本勘助らの兵法を伝えたもので、将軍家指南の兵法であった。甲州流信玄流
仮名草子・身の鏡(1659)中「軍法は武田流(タケダリウ)小笠原流、持資流などいふてかずかずあり」
② 水泳術の一流派。河井流の御園生長右衛門持興の門人、毛利藩士武田要平泰信が文政年間(一八一八‐三〇)に創始したもの。

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世界大百科事典(旧版)内の武田流の言及

【小幡景憲】より

…徳川氏の旗本に帰参後,知行地500石を与えられ,のち使番,1500石を領した。軍法に通じ甲州流兵学を大成したが,これを武田流,信玄流と称した。門下から北条安房守氏長の北条流,山鹿素行の山鹿流などが出た。…

【軍学】より

…軍学の発達が最盛期を迎えるのは,その必要性が薄れた江戸初期からである。小幡景憲は《甲陽軍鑑》を聖典として〈甲州流(武田流)〉を創始し,軍学を体系化した。その弟子北条氏長は中世的軍配を迷信として破棄し,軍法を合理的に大成して〈北条流〉を創始する一方,《士鑑用法》(1646)を著して軍学を武士の修養法とし,泰平における武士の存在価値を求めた。…

※「武田流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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