武田 仰天子(読み)タケダ ギョウテンシ

20世紀日本人名事典 「武田 仰天子」の解説

武田 仰天子
タケダ ギョウテンシ

明治・大正期の小説家



生年
嘉永7年7月25日(1854年)

没年
大正15(1926)年4月10日

出生地
大阪

本名
武田 穎

学歴〔年〕
河泉学校(堺市)卒

経歴
大阪で小学教師をし、明治22年「都の花」に「三都の花」を発表、文壇に入った。23年「新著百種」に「新世帯」を発表、京阪の新文学運動に参加。24年雑誌「なにはがた」を発刊、「浪花文学」に至るまで関西文壇に重きをなした。また大阪いろか新聞などの三面記者を経て30年東京朝日新聞に入社。小説「諏訪都」、34年「何」「梅若心中」、以後歴史小説「明智光秀」「荒木又右衛門」「清正」などを同紙に執筆、半井桃水とともに東朝の通俗物語の双璧として活躍。「二代忠孝」「競馬」など少年ものも多く、「婦女界」にも執筆、大衆文学先駆となった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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